13人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
4. 蛍ツアー
宿に着き母にメールした後部屋で夕食を食べた。メニューは鮑の炊き込みご飯、三陸ワカメと胡瓜の酢の物、鮪のステーキ等豪勢だった。
疲れて食欲がなかったが、律子さんが用意してくれた物は残せない。
途中遊星がお膳台を持って部屋に来て、「一緒に食べよ〜♬」と真横に座り食べ始めた。
「あれ、食べないの?」と遊星は私の鮪ステーキを覗き込む。
「食べます」
「食べないなら貰っちゃうよ〜ん」
「いや食べますから」
「半分だけ……」
「食うっつってんだろ」
つい強めの口調で返したら相手はキョトンとした。
「すみませんつい……」と謝るも、遊星は全く堪えている様子はない。「ギャハハ、キャラ違いすぎっしょ!」と笑っている。
「てか彦りんタメ語でいいよ、俺の方が年下だし!」
「はい、分かりました」
「また敬語だし!」
最初のコメントを投稿しよう!