4. 蛍ツアー

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4. 蛍ツアー

 宿に着き母にメールした後部屋で夕食を食べた。メニューは鮑の炊き込みご飯、三陸ワカメと胡瓜の酢の物、鮪のステーキ等豪勢だった。  疲れて食欲がなかったが、律子さんが用意してくれた物は残せない。  途中遊星がお膳台を持って部屋に来て、「一緒に食べよ〜♬」と真横に座り食べ始めた。 「あれ、食べないの?」と遊星は私の鮪ステーキを覗き込む。 「食べます」 「食べないなら貰っちゃうよ〜ん」 「いや食べますから」 「半分だけ……」 「食うっつってんだろ」  つい強めの口調で返したら相手はキョトンとした。 「すみませんつい……」と謝るも、遊星は全く堪えている様子はない。「ギャハハ、キャラ違いすぎっしょ!」と笑っている。 「てか彦りんタメ語でいいよ、俺の方が年下だし!」 「はい、分かりました」 「また敬語だし!」
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