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「何かやつれてない?」
昼休み遊星が訊いた。
「気のせいです」
力なく返し離れの食堂に向かう。券売機で適当にカレーの券を買い、厨房前のカウンターに出した。
「一緒食べよ」
遊星に誘われあの女子二名と食べることになった。ギャルの方は梨花、ショートの子は南というらしい。
「今日の教官超イケメンなの! 優しく教えてくれて最高!」
梨花の横で南は静かに頷いている。
遊星は「俺中山さんが良かったわ〜、超綺麗だしスタイル抜群じゃない?」と言った。
「怖いですよ」
「俺中山さんになら怒られたいわ〜」
「キモっ」と梨花が引いて南が苦笑する。
結局カレーは半分残した。
「まぁ頑張ろ。リラックス、リラックス!」
「そうそう、気楽にいこ〜」
遊星と梨花が励ましてくれ少し元気が出た。見た目はチャラいが悪い子達ではない。
やがて午後の教習が始まった。
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