6. 涙の電話

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 それからの日々も忙しく過ぎた。  厳しい教官は苦手だが、栄田さんという年配の教官の時だけは楽しく運転できた。彼はジョークの達人だ。 「笑い過ぎて林檎畑に落ちるなよ」と言われ腹が捩れた。  他の教習生達とも徐々に打ち解け、律子さんとも話せるようになった。  最初は怖かったが、思い切って来て良かった。
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