1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
ピピピピ__
今日も嫌な音が鳴り響く。
私、綾瀬りおは学校に行く支度をする。
ーリビングー
私は朝食を食べる前にお母さん、綾瀬涼花に挨拶をする。
「おはよう」
…
「ねぇ、おは__」
無駄に察しが良い私はすぐ分かってしまった。お母さんの右手にテストが握られていたこと。お母さんの顔を見た途端、私は顔を伏せてしまった。やばい絶対お母さんは今怒っている。
「70点…しかも難しいところとかは合ってるのに、単位忘ればっかりじゃない…塾に通わせてあげてるっていうのに」
その後もお母さんはボソボソ愚痴を言っていた。何も聞きたくない。そう思った私はパンだけ取って学校へ向かった。
ー学校ー
「おはよう!」
と元気に挨拶してきたのは友達の河合かな。私と違って友達は沢山、そして美人。性格は悪く、下ネタばかり勉強はしていないのにテストの点はいい__だから私はこの子が嫌い。いいや大嫌い。私はこの子が友達だなんて思ってすらいない。大して私は友達はまぁまぁ、顔は普通。塾に通っているが、テストは悪い__まぁ馬鹿なミスでね。
こんなこと考えているからいつまで経っても根暗なんだ。友達が話しかけてきてもどう返せばいいのか分からない__そんな奴が友達になって__
「_お!おはよ!__聞いてる!?」
「あっ、ごめん別の世界に入ってて」
「何何!?好きな人とか?」
「違うってば、好きな人なんて作らないよ」
「応援してあげようとしたのにー」
お前に好きな人なんて教えないよ__お前はいつも私の好きな人を他の人にばらまいて。絶対に言うなって言っても繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。__キリがない。
「ねぇ今日の帰りにさパフェ食べに行かないっ?」
「ごめん私塾があるの」
「そっかぁ〜…まぁりおテストの点数悪いもんね〜」
は…?
「まぁ私は点数いいからさ〜(ドヤ)」
お前なんなの…???
私は無言で自分の席に戻って行った。
ー下校ー
私は彼女と反対方面の帰り。帰り道は彼女より仲の良い友達と帰っている。楽しい__。
ー家ー
「ただいま…」
「あらおかえりなさい」
「ちょっと話があるんだけど__」
「いい。私宿題しなきゃ」
私は階段を昇った。
「ちょっとりお?」
今日も疲れちゃった。裏垢に投稿しないと
「聞いてるの?」
もう自分が大嫌い__
「りお!!」
「っ!」
お母さんは私の右手を掴んでいた。
「話をしましょうりお」
「何の話よ…」
私はお母さんを初めて睨んだ。
「そんなに睨まないでちょうだい。あなたの塾のことについてよ。」
「塾…?」
まさか増やしたとか_
「あなたの塾はこれから全部ないわ辞めたもの」
え…辞めた、辞めた、の?
「そう…じゃあ私部屋行くわ」
ガチャッ__私は部屋の扉を開く
私は抑えきれなかった感情を物にぶつけた。
__正気に戻ると部屋は荒れていた。机は壊れ、椅子は破損。これお母さんになんて言おう…
その時だった。ガチャッ__
「ものすごい音したけど大丈夫?それよりご飯__」
「何よ…これ」
〜②に続く〜
最初のコメントを投稿しよう!