私は失敗作。(1)

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ピピピピ__ 今日も嫌な音が鳴り響く。 私、綾瀬りおは学校に行く支度をする。 ーリビングー 私は朝食を食べる前にお母さん、綾瀬涼花に挨拶をする。 「おはよう」 … 「ねぇ、おは__」 無駄に察しが良い私はすぐ分かってしまった。お母さんの右手にテストが握られていたこと。お母さんの顔を見た途端、私は顔を伏せてしまった。やばい絶対お母さんは今怒っている。 「70点…しかも難しいところとかは合ってるのに、単位忘ればっかりじゃない…塾に通わせてあげてるっていうのに」 その後もお母さんはボソボソ愚痴を言っていた。何も聞きたくない。そう思った私はパンだけ取って学校へ向かった。 ー学校ー 「おはよう!」 と元気に挨拶してきたのは友達の河合かな。私と違って友達は沢山、そして美人。性格は悪く、下ネタばかり勉強はしていないのにテストの点はいい__だから私はこの子が嫌い。いいや大嫌い。私はこの子が友達だなんて思ってすらいない。大して私は友達はまぁまぁ、顔は普通。塾に通っているが、テストは悪い__まぁ馬鹿なミスでね。 こんなこと考えているからいつまで経っても根暗なんだ。友達が話しかけてきてもどう返せばいいのか分からない__そんな奴が友達になって__ 「_お!おはよ!__聞いてる!?」 「あっ、ごめん別の世界に入ってて」 「何何!?好きな人とか?」 「違うってば、好きな人なんて作らないよ」 「応援してあげようとしたのにー」 お前に好きな人なんて教えないよ__お前はいつも私の好きな人を他の人にばらまいて。絶対に言うなって言っても繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。繰り返し。__キリがない。 「ねぇ今日の帰りにさパフェ食べに行かないっ?」 「ごめん私塾があるの」 「そっかぁ〜…まぁりおテストの点数悪いもんね〜」 は…? 「まぁ私は点数いいからさ〜(ドヤ)」 お前なんなの…??? 私は無言で自分の席に戻って行った。 ー下校ー 私は彼女と反対方面の帰り。帰り道は彼女より仲の良い友達と帰っている。楽しい__。 ー家ー 「ただいま…」 「あらおかえりなさい」 「ちょっと話があるんだけど__」 「いい。私宿題しなきゃ」 私は階段を昇った。 「ちょっとりお?」 今日も疲れちゃった。裏垢に投稿しないと 「聞いてるの?」 もう自分が大嫌い__ 「りお!!」 「っ!」 お母さんは私の右手を掴んでいた。 「話をしましょうりお」 「何の話よ…」 私はお母さんを初めて睨んだ。 「そんなに睨まないでちょうだい。あなたの塾のことについてよ。」 「塾…?」 まさか増やしたとか_ 「あなたの塾はこれから全部ないわ辞めたもの」 え…辞めた、辞めた、の? 「そう…じゃあ私部屋行くわ」 ガチャッ__私は部屋の扉を開く 私は抑えきれなかった感情を物にぶつけた。 __正気に戻ると部屋は荒れていた。机は壊れ、椅子は破損。これお母さんになんて言おう… その時だった。ガチャッ__ 「ものすごい音したけど大丈夫?それよりご飯__」 「何よ…これ」 〜②に続く〜
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