正義と正論

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正義と正論

ある男が警察に取り押さえられた。 その男の手にはカッターが握られている。 ――5分前、男は車から降りてきた天皇を襲った。 「おい!なんでお前らはその家に生まれただけで様づけで呼ばれてんだ!」 そう叫びながら。 「俺は親の苗字のせいで昔からいじめられたんだ!お前らは生まれる前から国民やら他の国のやつに優しくしてもらって!!」 男は自分の思いを全て言葉にする。 「俺なんか、母親の腹の中にいるってわかったときから何度も殺されかけた!母親は薬やら酒やら飲みまくって、生まれたら生まれたでめしは貰えなかった!それに小学校にさえ行けなかったんだ!」 天皇は男を睨みつける。 「生まれた家で人生が変わるなんて…この世は狂ってる…」  男はその場に座り込んだ。 そして警察に捕まった。 男はその後自分の手であの世に行った。
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