第十四話 初めてのお泊まり会

1/1
前へ
/16ページ
次へ

第十四話 初めてのお泊まり会

 今日は晴天だ。  そろそろすみちゃんが遊びにくる頃。  ももを起こさないと。 「ももちゃん、そろそろ…」  ももが何かわからないが、モゾモゾはっている。  イモムシ? 「ももちゃん何してるの?」 「イモムシ」 「え〜と、どうして?」  その間もももはモゾモゾはっている。 「もも寂しい」 「えっ」  そうか。年齢的には弟か妹がいてもおかしくないよね。 「ももちやん、弟欲しい?」 「いらない」 「じゃあ、妹?」 「いも、いも何?」 「妹、女の子よ」 「いらない」  ももはまたモゾモゾはっている、 「あ~、そうだ。すみちゃん来るからご飯食べよ」 「すみちゃん?行く。食べますです!」  ももはやっとモゾモゾを止めて立ち上がると、お部屋を出ていった。  ももは食卓のお椅子に座ってまっていた。  う〜ん。  すみちゃんと遊びたいだけ?  ももの朝ごはんが終わると「コンコンコン」とドアがなった。 「ももちゃん、すみちゃん来たよ〜」  ももはよいしょ よいしょと椅子を降りている。椅子を降りるとよちよち歩いている。  ももはドアのノブを引きドアを開けようとしているが、ドアノブに届かない。  あたしはよいしょとももを抱っこしてドアノブをつかませると一緒にドアを開けた。 「おはようございます。すみちゃんです」  すみちゃんは思いっきり頭を下げた。  あたしももももびっくりした。 「すみちゃんおはよう」 「すみちゃんはおはよう」 「ももおはよう」  ももをおろすとももはすみちゃんと手を繋ぎ、一緒にリビングに入って来た。 「すみちゃんご飯食べた?」 「まだです!」 「食べる?」 「はい!」  すみちゃんは元気よく返事する。  もももこれくらいハキハキしてたら良いんだけれど。  ぼたんさんに相談してみようかなぁ。  すみちゃんの朝ごはんを作りながら、チラッと食卓を見ると、ももがすみちゃんにジュースを分けて切る。  ももはお姉ちゃんが欲しかったのかなぁ。  そうだ!  いい事思いついた。  あたしはすみちゃんにごはんを出すと、ぼたんさんに電話をした。 「もしもし、ぼたんさん?」 『みかんちゃん?どうしたの?そうか。すみちゃんが何かやらした?電話に呼んでもらえる?』 「いいえ。ぼたんさん違うんです。実は…相談があるのです」  「うん。うん。なるほどね。わかった。いつでもいいよ」  今日は牧場にお弁当を持っていき、ピクニックをした。  ももとすみちゃんは緩やかな芝の斜面をコロコロ転がって喜んでいる。  芝や土で真っ黒になったお洋服をぽんぽんして、レジャーシートに来ると 「お腹すいたぁ〜」 「おなかすいたぁ〜」  ももはすみちゃんのまねをしている。  ももは…  すみちゃんが好きなんだね。  あたし達はお昼ご飯を食べると。お風呂に入れ、パジャマに着替えさしベッドに寝かした。  二人が午後起きると、ぼたんさんを呼んで二人を預けた。  なんかももがいないと落ち着かないなぁ。  夕ご飯をパパと食べ、今日はパパと添い寝予定。  お姉ちゃんではないけど良いよね。  ※  すみちゃんちでは。    きゃはは きゃはは  今日二度目のお風呂。    あたしとももはお風呂で水鉄砲。  ぱしゃ ぱしゃ  もものお顔も髪もびしょびしょ。  あたしもびしょびしょ。  脱衣所もびしょびしょ。 「二人とも、そろそろ…」  ママ、目を細めてる。 「すみちゃん、後でリビングに来て」  リビングてママのお話を聞くのはよくある事。朝飯前、今は夜だけど。。。  今日はももと一緒にベッドでおやすみ。  ※  ちゅん ちゅん    朝はたんぽぽも添い寝だったぁ♡
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加