第十五話 弓に乗ってみる?

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第十五話 弓に乗ってみる?

 ももの2歳の誕生日から数ヶ月経った。 「すみちゃんのお誕生日、もうすぐだね」 「すみちゃん。何欲しい?」 「すみちゃんに聞いてみようか」 「うん」  すみちゃんの3歳のお誕生日が近い。  去年のお誕生日会で苦い思いをしたので、今年は、気合を入れないと。  準備は念入りに。  ももも頑張ってお絵描きしている。 『ももはすみちゃん絡みだと頑張るんだけどなぁ。もうそろそろお家のお手伝いをしてもらい所だわ』  年々思っていた事が有る。  そう、乗馬ならぬ乗牛!  やってみたい。 「ねぇ、勇司ぃ〜♡」 「ど、どうした?嫌な予感がするのだが」 「弓に乗りたい」 「え〜。おい。ももが真似したら危ないだろう」 「だ、か、ら。内緒で」  勇司は怪しい目で見ているが、いずれは親子で遊牧したい!!  と、言う事で…  牝牛の弓に乗ってみた♡  めっちゃ楽しい。  馬は早いから危ないけれど、牛ならゆっくりだし問題ない。  そう、ももが魔法少女と判明してから、ももが魔法を使わないように、魔法の力を封印し、勇司も極力使わない様にして来た。  今は別よ!  牝牛の弓に強化魔法をかけてもらった。  人一人乗れるくらいの足腰の強化。  ももがすみちゃんと遊んでたり、おねんねしている時に弓に乗っている。  初めは落ちたりもしていたが、だいぶ慣れ、今では颯爽と乗っている。  牧場の爽やかな風が気持ちいい。  すみちゃんのお誕生日会は大成功だった。  ももはお絵描きした絵をすみちゃんにプレゼント。  すみちゃん喜んでいたなぁ。  もものお絵描きしたものはリビング飾っているとのこと。ももも喜んでいる。  まだ、ももはあたしが弓に乗っている事は知らない。    今日も、ももの目を掻い潜り、弓に乗っている。  プルプル プルプル 「もしもし」 『ももにばれたぞ』 「え〜」 『仕方ないから、夢に乗せる事にする』 「まぁ〜いっかぁ」 『まさか、狙っていたけではないよな』 「まあねぇ」  ももも乗りたがったかぁ。  これで親子揃って遊牧できるわね。  楽しみ〜♡  そして、  事件が発生した。  そうだよね〜。  ももが乗りたがっていたから、すみちゃんだって…  乗りたいはず!  そのお話はまたします。
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