第十六話 ももが駄々をこね始めた

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第十六話 ももが駄々をこね始めた

 すみちゃんと夢に乗って楽しむ予定だった日。  まあ、すみちゃんには内緒だったのだけれど、それが悪かったのか、すみちゃんは拗ねてしまって、ある日、夢の対抗馬を連れて来た。  それが仔鹿とは。驚きです!  呼び名は「たんぽぽ」  すみちゃんのネーミングセンスは抜群です!  うちの仔牛は夢です。  勇司のお姉さんの名前です。次生まれたら「勇司」と付けるんでしょうか。  勇司って呼んだら、「もー」と言いそうで怖いです。     勇司がもも専用の鞍を用意してしまったから、大喜びで毎日たんぽぽに乗っています。  そんなこんなでたんぽぽに虜になったももは…  駄々をこね始めたんです。  ももがたんぽぽに乗りたい。欲しい。夢遅いとか…  こればかりはどうしようもなくて、すみちゃんと森に入ることも許可する事になったんです。 「ももちゃん、たんぽぽとお散歩楽しかった?」 「楽しかったぁ」 「良かったね。ご飯食べよぉ〜」 「は〜い」  森を探索して帰って来た日は素直であかるいんです  それが、日が経つといつもの様にむすっとしていて、ため息が出てしまいます。  子供って難しかったかなぁ。  かく言うあたしも子供時代はあったのだけれど…  森に入った事があったかなぁ。  ももはすごく目がキラキラしているんです。  女の子なのに。  たんぽぽはすみちゃんのお友達だと言って諦めさせたんです。  ももはたんぽぽを諦めたと思っていたのです。それがまさかの事態になるとは思いませんでした。その話は「すみちゃんとたんぽぽの冒険記」で話しますね。  まだ有るんです。  森では冒険グッズが必要で、すみちゃんと同じリュックが欲しいって、街のおもちゃ屋さんに行く事に。  それがリュックやおもちゃの色まで揃えたいとか、ももはもも色で良いのだとか。  ももはすみちゃんの幼馴染。なんでもお揃いなんです。  結局リュックは色違いで落ち着きましたが。  リュックの中は、おもちゃがはいっているんです。  七つ道具と言って、子供が持っていて悪いものではないのだけれ。。。  冒険七つ道具は…  水中メガネ、膝掛け、縄跳び、鈴、ホイッスル、指し棒。それと虫かご。  冒険グッズとしては、使うシーンが思いつかないものばかりで、そこがまた可愛いんです。  二人ともくまさんリュックを背負って「行ってきます」と出かけて夕方ご飯を食べに帰ってきます。  ももとすみちゃんの冒険は、『すみちゃんとたんぽぽの冒険記』でお楽しみ下さい。  あたしのお話はここまでです。  ♡お わ り♡
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