13人が本棚に入れています
本棚に追加
わたし
メリリャ・ジュエリス
「ユリウスさま、優しいのですね…//」
彼の頬が少し、紅くなってるように見える。
恩人さま
ユリウス・ベリル
「べ、別に…//」
ユリウスさまは、お茶を飲みほして
少しだけ、視線をそらし
ナイトテーブルの上に乗せられた
ポットの横に、ティーカップを置く。
わたし
メリリャ・ジュエリス
「…//」
とは言え、男性と2人きりになるのは初めてで…
どうしていいか分からなくて、もじもじする…//
恩人さま
ユリウス・ベリル
「実は…僕も、お見合いをさせられて…
なかなか、いい人に出逢えてないんだ。
みんな、お金目的で近づいてくる者ばかり…
君は…他の女と違う気がするし
1度、僕の屋敷に来てほしい。」
実家に帰ったところで
わたしに居場所は無い…
それなら、彼と一緒にいたい。
わたし
メリリャ・ジュエリス
「い、行きます!」
ユリウスさまは、微笑みながら
椅子から立ち上がり
ベッドに座って、柔らかくハグしてくれた…
恩人さま
ユリウス・ベリル
「僕が…必ず、幸せにしてみせる…」
耳元で低く囁かれて
顔と体が熱くなるのを感じる//
わたし
メリリャ・ジュエリス
「…ユリウスさま…//」
わたしも、ハグをする…
恩人さま
ユリウス・ベリル
「今は満潮、次の干潮は明日のお昼…
それまでは…ここで過ごすことになる。」
ユリウスさまは、スーツの上着を脱ぎ
部屋のすみにあるコート掛けにかけた。
最初のコメントを投稿しよう!