🌫️わたしの恩人さま🌫️

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わたし メリリャ・ジュエリス 「ユリウスさま、優しいのですね…//」 彼の頬が少し、紅くなってるように見える。 恩人さま ユリウス・ベリル 「べ、別に…//」 ユリウスさまは、お茶を飲みほして 少しだけ、視線をそらし ナイトテーブルの上に乗せられた ポットの横に、ティーカップを置く。 わたし メリリャ・ジュエリス 「…//」 とは言え、男性と2人きりになるのは初めてで… どうしていいか分からなくて、もじもじする…// 恩人さま ユリウス・ベリル 「実は…僕も、お見合いをさせられて… なかなか、いい人に出逢えてないんだ。 みんな、お金目的で近づいてくる者ばかり… 君は…他の女と違う気がするし 1度、僕の屋敷に来てほしい。」 実家に帰ったところで わたしに居場所は無い… それなら、彼と一緒にいたい。 わたし メリリャ・ジュエリス 「い、行きます!」 ユリウスさまは、微笑みながら 椅子から立ち上がり ベッドに座って、柔らかくハグしてくれた… 恩人さま ユリウス・ベリル 「僕が…必ず、幸せにしてみせる…」 耳元で低く囁かれて 顔と体が熱くなるのを感じる// わたし メリリャ・ジュエリス 「…ユリウスさま…//」 わたしも、ハグをする… 恩人さま ユリウス・ベリル 「今は満潮、次の干潮は明日のお昼… それまでは…ここで過ごすことになる。」 ユリウスさまは、スーツの上着を脱ぎ 部屋のすみにあるコート掛けにかけた。
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