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30歳になった、お姉さまは
高級外車を取り扱う会社の社長と結婚して
女の子を産んだらしくて
10才になった娘を連れて
いま、森の中のこの実家に帰ってきてる。
25歳になったわたしは
親に"あんたいつになったら結婚するの!"
って言われて…何度も、お見合いしてきたけど…
なかなか、良い人に恵まれず独身まっしぐら。
リビングの、1人がけソファーに座って
大切にしてる10,000ベリル紙幣を広げて眺める。
この人、かっこいいよなあ…
眺めてるだけで癒されるから
なかなか、使えないでいるんだけど
小さな手が伸びてきた事に気づいて
顔をあげると、そこには
10才の姪っ子が立ってたから
伸びてきた手に紙幣を盗られる前に
2つ折りにして、胸の間に慌ててしまう。
姪っ子
「その、いちまんべりる
あたしにちょーだい!
つかわないでとっといてるなんて
おばさんは、おばかさんなの?」
わたしは、そっと立ち上がる。
わたし
メリリャ・ジュエリス
「まだ、10才でしょう?
あなたに…こんな大金は、まだ必要ないはずよ。」
リビングから出て
自分の部屋に向かおうとした時
姪っ子が、わたしの前に出た。
姪っ子
「あたしはみんなにあいされてるの
あなたよりずーっとね!」
な、なによっ…
「あたしは、あなたよりかわいいし?
ぴちぴちだからぁ…むりもないけどぉ♪」
少し考えたあと、姪っ子が
キャハハと笑いだした!
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