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道を渡りきった先に、馬車が停まってる。
恩人さま
ユリウス・ベリル
「昨日、来たときも
この馬車でここまで来たんだ。
一旦、帰ってもらってはいたが
そのあとまた、ここに来てもらうよう
前もって、お願いしていたんだ。」
わたしは、隣のユリウス様を見上げた。
わたし
メリリャ・ジュエリス
「さすがです…♪」
彼は微笑んだ。
恩人さま
ユリウス・ベリル
「フフッ…まあ、もともと
次の日に帰る予定だったのでね…
君を連れて帰ったら
父上、驚くだろうな。」
彼は微笑み、わたしも微笑んでいた。
わたし
メリリャ・ジュエリス
「緊張します…//」
でも、こんなかっこうでは…//
恩人さま
ユリウス・ベリル
「大丈夫、ちゃんとドレスを買って
着替えてから…連れていくからな。」
わたしは頷き、一緒に
馬車に乗りこむと馬車は
森の外に向かって出発した。
わたし
メリリャ・ジュエリス
「あ、ありがとうございます…//」
揺れる馬車の中、わたしは
濃霧の森の景色を目に、心に焼き付けていく…
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