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だめだ、もう…
同じ過ちは繰り返したくない!
誰にも愛されない
わたしはきっと、死んだ方がいいのね。
いつも、自分の部屋から見ていた
あの湖上の廃洋館の最上階から
満潮の時に飛び降りれば、きっと…
今なら…潮が引いてる今なら
あの洋館に行ける!
無我夢中で、森の中を駆け抜け
どこをどう進んだか分からないまま
目的地に、たどりついた!
?
「まったく…なぜ、僕が…
廃洋館の様子を見に行かないといけないんだ。
さっさと売れば、管理しなくていいのに
ここの洋館だけは…ずっと行ってないけど
お気に入りだなんて…
いまさら、言われてもなあ…ん?」
干潮で、現れた道を駆け抜けてると
ブツブツ言ってた誰かが
追いかけてきた気がしたけど
そんなのは気にせず
洋館内の階段をかけ登る!
わたし
メリリャ・ジュエリス
「もうすぐ…もうすぐ…もうすぐ
満潮になる、そうすれば!」
急がないと…
最上階まで階段を登りきり
開いていた、部屋に飛び込み
窓を開いて…その、バルコニーに出て
手すりをまたぎ、その先にある
わずかな足場に立ち、満潮になるのを待つ…
潮が、満ちてきた。
この高さなら、間違いなく…わたし、は…っ
わたし
メリリャ・ジュエリス
「わたしが…いなくなれば
お姉さまも、甥っ子も…
お母さまにもお父様にも
迷惑をかけずにすむ…」
潮が満ちたのを見計らい
両手を広げ、飛び降りようとした時だった!
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