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「森さーん」
「?」
チーム発足から一ヶ月。
いくつか案件をこなして、みんなとも馴染んできた。
このチームはとても俺との相性がよい。
そんなことを思い始めたとき、
チームの中でも一番年下の春木 奏くんに声をかけられる。
「どうしたの春木くん。」
「すいません、仕事じゃないって言うかまぁ少し仕事なんですけど」
そう言って、可愛らしい笑顔を見せる。
「実は週末懇親会をしたいなぁって」
春木君はニコニコだ。
あんまり仕事の付き合いとかしない俺だけど、
このチームなら、プライベートな集まりも悪くないと思えた。
「ほんと?俺も参加していいかなぁ」
そう伝えると春木君はさらに笑顔になって、
「はい!もちろんです」
そういった。
後でラインします、と言い残して頭を下げて俺に背を向けた。
あぁ参加する人きけばよかったなぁ。
なんとなくそう思った俺の頭には、花巻さんの顔が浮かんでいた。
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