告白

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「「カンパーイ」」 参加者を聞けないままに参加した飲み会には、チーム全員が参加していた。 会社の付き合いなのに、このチームだとなんかワクワクしてしまう。 「森さんアルコールはNGですか?」 カラー・デザインをしてくれている重山 朋恵(しげやま ともえ)さんに声をかけられる。 「そうなんですよ、すいません空気よめなくて」 一応詫びを入れる。 「いえいえこちらこそ変なこと聞いてごめんなさい。飲み物だけかくにんしとかないとって思っただけなんで」 いつも自信満々で、テキパキと仕事をこなしている彼女がちょっとテンパっている姿は貴重な気がする。 「気分悪くしたらごめんなさい。でもなんか森さんウィスキーとか飲んでそうなイメージだから意外です。」 「まぁ確かに、なんか俺よく浴びるほど飲んでそうって言われます」 「はは…、たしかに男気ありそうだもんな」 チーム長の鏑木 佳樹(かぶらぎ よしき)さんに言われる。 「男気ありそうですかねぇ」 「あぁなんか男の俺から見てもイケメンだよ」 「素直に嬉しいけどホントそう思ってます?」 そう言うと 「まぁ顔は俺のほうがイケてるけどな」 と言って笑った。 「すいません、私ドリンク追加しますけど、鏑木さんたちなにか頼みますか?」 そこに花巻さんの声がきこえてきた。 なぜかドキッとしてしまう。 「あっじゃ私、生ビールもう一杯。森さんは?」 重山さんに聞かれて、 「じゃグレープフルーツジュースで」 と応える 重山さんが花巻さんに目配せすると 「了解です」 と言って花巻さんはオーダーをパットに打ち込んでいた。 「花巻さんもこっち座ったら」 鏑木さんが声をかけたことで、花巻さんが俺の隣に座ることになった。 なんだコレ?なんでこんなドキドキてるんだ俺?
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