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8.
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あの同窓会から3年の歳月が流れた。
俺は電気会社を辞めた、それは会社の業績が悪く倒産の恐れがあると同期から聞いたからだ。
俺は高校時代の友人から「うちの会社に来ないか?」と誘われたのでお願いしたのだが…
3ヶ月が過ぎても…
「ちょっと待ってくれ」
「ちょっと待ってくれ」
の返事しかなく、友人には採用の権限が無い事から俺はこの話を断り職業安定所、今で言うハローワークに行き職探しをした。
*職場安定所以降職安とする。
俺は工業高校に入りレベルが低かった事もあるが、中学時代とは違い勉強の仕方や面白さを知ったことから成績は常にトップクラスであった。
そんな自負もあり…
「ここの大手企業…受けたいのですが?」
俺はダメ元で職安担当者にお願いした。
「かなり難しいですよ…」
「お願いしますよ…」
「…」
「はい、わかりました…」
そして、俺は大手精密機器会社の試験を受ける事になった。
試験は筆記と面接で筆記試験は、はっきり言って出来なかったが、面接ではかなり自分のアピールができ面接官である製造部の次長には好感触であったと…?
「まあ、運を天に任せるしか無いなぁ?」
何故か俺に焦りはなかった。
すると3日後採用通知が速達で届いたのであった。
「やったー、採用された!」
「やったね、直人!」
俺も嬉しかったがそれより両親がかなり喜んでくれた。
そして、その後、俺は伴侶を持つことになる…
その女性と….
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