恐山菩提寺からきた巫女?

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「早く探さないとヤバいかな」  バスガイドさんは眉唾物の情報か噂話を俺に流したのだろうけど、本物は本物だ。  本物なんてそこら辺に本当にあるんだ。  ほら、俺の後ろにもある。  ろくろ首だ。  俺は神社の鳥居まで走った。  鳥居は古ぼけていて、葉や枝で覆われている。  鳥居に入ると、そこまでは追ってこないのか、ゾクリとした時からあった鳥肌がなくなってきた。   これが本物……魑魅魍魎だな。 「浮かばれない魂なんて、そこら辺にごまんといるんだよ。そんな魂は魑魅魍魎となるんさ。あんたも気をつけな。あんまり下ばかり向いていると、いつか足を引っ張られるさね」  昔、おばあちゃんが言っていたっけ。  俺は後ろと下を見ないで、境内の玉砂利の上を歩いた。  掴まったら喰われてしまう。  だから、逃げるか隠れたりするのが一番だったりするんだ。
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