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よく晴れた日に
慣れ始めた道から
一直線にみえる
あなたが好きだった景色
小さな頃から
わたしを
抱き抱えながら
手を取られながら
笑いながら
泣きながら
怒りながら
一緒にみたんだろう
いまでも好きだよ
でも
あなたが
いない景色に
綺麗さが胸をしめつける
綺麗であればあるほど
あなたにみせたくなって
一緒にみていたくて
あなたで知った
深い哀しみに堕ちたとき
涙よりもさきに
吐き気がするんだって
気持ち悪くもないのにな
感情が涙もこえて
世界がゆがんで
立っているのか
しゃがみこんでるのか
だから
くらくらしてしまう
季節が幾度かすぎて
新しい気持ちにも
出逢ったりして
君とみてきた世界は
誰かが虚構だといっても
毎秒が積み重なって
たしかな想いがあって
僕にはとっくに
切り札とかなんかは
手札になくて
空っぽで出逢ったから
綺麗なものをみても
目を逸らしたり
まぶしすぎて
鬱陶しいとさえ拒絶してきた
信じることなど
二度としない
誰かを想うことも
僕には無理だと諦めて
だからそんな世界にいった
そんな世界に君がいて
1片の輝きにふれて
笑うことができるようになって
君になら
あれやこれやを話した
僕はあたたかいココアから
もくもくと
溢れ出す蒸気がいい
冷めてもいいんだよ
涙を蒸気で隠して
君の教えてくれない弱さや
強さのなかの優しい繊細さを
蒸気の隙間から
こっそり感じられたなら
手を伸ばせばいる心を
信じて欲しいとねがう
生きていると
どんどん欲張りになる
吸ってはいての繰り返しが
尊いのだから
全てそれでいいのに
幸せなはずなのに
いつのまにか
綺麗なものをみる勇気と一緒に
そうじゃない自分の感情にも
埋もれてジタバタしている
そして
それでも
君には綺麗な景色を
みせたくなるんだ
そして
綺麗じゃない景色も
一緒にいまはみたいとまで
想いながら
そんなに
器もないわりに
よくばりさんになっていく
君は輝く星でもなんでもない
おなじ時を生きている
大切なたいせつなひと
崇めたりなんてしてないよ
ただ人として尊敬するとこも
不意に笑ってしまうような
不器用さも愛おしく輝くだけ
言葉がたりないかもな
そのぶんは
わたしが
うるさいかもだ
君と思考が全て同じには
永遠にならないとしても
時々似たような場所で
待ち合わせもなく
また出逢いたいんだよ
何回でも君に出逢って
何回でも愛おしく想うよ
いつか
ひとりではまだ
胸がいたくなる
あの綺麗な場所に
一緒に行けるのが
君でありますように
その日まで
輝きを纏えるように
君にみえるように
いろんな綺(いろ)で
いろんな
灯りをともしながら
こころは1番近くに
いさせてほしいと
わがままとよくばりを
ほんとの形に毎秒
かえてゆけたなら
いつか
いつのひか
毎秒重ねたピースの欠片を
あの綺麗すぎる空に
かざしながら
笑って泣けたなら
きっと
いとおしいは
続いていける
正論が時に胸をえぐるように
綺麗すぎる完璧さも
胸を不意に窮屈にするから
いろんな彩をみよう
いろんな音を奏でよう
いまは
ひとりの音色でも
いつか
あなたとあわさる音がある
片道切符みたいな
この詩を
いとおしい君へ。
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