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「旦那、男色じゃないんだろ」
「お前、男にしちゃ随分色っぽい体してるな、少し試したくなった」と言って松吉を抱いた。
「あ、やめて、私がお客さんを喜ばさなきゃいけないの、あ〜やめて〜」
「お前、いいなぁ、気に入った」
「何で、私がいっちゃうのよ」
「お前、気に入ったから連れて行く、身請けする。」
「身請けって、私売られた訳でもないし、それにこれから私はここの稼ぎ頭になるから、ご主人が離さないわよ」
主人が承知した。
「旦那〜何で?」
「お前が一生かかっても、稼げないくらいの銭もらえば承知するしかないさ」
松吉は客に連れて行かれた。
「旦那いったい何者?なんか護衛もついてるし」
自分は何者に身請けされたんだろう、どこに連れて行かれるんだろう、松吉はだんだん不安になって来た。
「旦那、あれは城じゃないの?」
「お前は今日から大奥に住むんだ」
「え〜!大奥なんて女しか入れない男性立ち入り禁止だろ」
「だから女の格好してろ絶対バレるな、ばれたら死ぬぞ。お局には話しておく、ほらお局が待っているぞ。じゃ、また明日な」
松吉は何が何だかわからない。狐につままれてるのか?
御局に部屋まで案内されて、着替えさせられた。
お局が着替えさせながら
「あなた本当に男なのね、こんなに綺麗だと上様が好きになるのも無理ないけど、男なのよねー」
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