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「お腹の子は、どうかな?
友子、無理しないで休み休みでいいからね?」
いつものように友子を大事に思っている夫。
夕飯ができるまでは、先にお風呂で汗を流す夫はそのままバスルームへ向かう。
何も変わらない情景なのだが、唯一違うソレに一番に気付いた友子が、震える声でようやく叫んだ。
「あ、あなたは誰なんですか!?」
「………………何を言っているんだ、友子?」
友子の叫びに足を止めた夫は、ゆっくりと振り返った。
だけどその様子に恐怖した友子は、ビクリと震えて後ずさる。
「こ、ここはうちの家です!
早く出て行って下さい!!」
「友子?
一体どうしたんだ。ここは僕たちの家じゃないか」
「いやっ、来ないでぇ!!」
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