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言いかけて、友子はふと思い出した。
とは言え、実際に夫の姿を見ながらセックスをした事だけは一度もない、
だから、そういう意味では毎日愛してくれたのが目の前にいる夫であるという保証は、自分の中にはないのだ。
しかし、だからといって夫が夫じゃないなんて馬鹿な話────────…
「………友子。
こうして君と向き合って話すのは、セックスの時以外は今が初めてだね」
「────────っ」
ゆっくり話し始めたのは、家の中から顔を出した見知らぬ男だった。
ドクン ドクン
友子の心臓が、うるさく感じるほど鳴り響く…
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