乳母の証言

1/1
前へ
/5ページ
次へ

乳母の証言

 ヘーゼン王国は、ナムカドラ大陸に存在する国の一つでございます。  ソフィオーネ様は、ヘーゼン国王陛下の晩年にお生まれになった御子でありました。他の王族の皆様と比べ、何事においても自由に育てられたのでございます。なにせ第八王女ともなれば王位継承の順位も低く、はかりごとからは無縁といってよかったからでしょう。  ソフィオーネ様は、幼少の頃より聡明で愛らしい方でした。  私たち下々の者にも、まるで家族のように分け隔てなく接してくださいました。畏れ多いことです。    ただひとつ――ばあやとして心残りなのは、姫様が剣術に大変興味をお持ちになってしまったことでしょうか……。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加