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あなたの言葉は美しく、あなたの瞳は綺麗で、逢えなくてもいつも隣に居るようで。 この空間が愛おしくてたまらなかった。 一緒にソファに座りながらコーヒーを飲む。 1つの毛布を2人で使っていた。 「ありがとう」と、顔を見ながら言った私に、 「何もしていないよ、どうかしたの?」と、あなたは笑いながら言った。 「なんだか…こんなに幸せで良いのか怖くなっちゃって…」そう言って、 一瞬だけ目を合わせ、 すぐにコーヒーをひと口飲み、微笑んだ私に、 「そんなの僕も同じだよ」と言いながら、コツンと頭を左手で寄せてくれた。 私たちはお互いの頭を枕にするように寝た。 起きた時に窓から入ってくる光と美味しそうな香り、昨日より寂しい感覚と昨日とは違う温もり、いつの間にか私にかかってるもう1枚のブランケット。 …あなたはどこ? 不安になりながら、部屋中を探す様に歩いた。 ふと見るとテーブルに ラップがかかったパンと目玉焼き。サラダ。 横には置き手紙があった。 「お仕事行ってきます。今日はいくつかお願いがあります。 ・笑顔で居れる一日を過ごして下さい。 ・お風呂もご飯も待っていて下さい。 ・必ず起きていて下さい。 ・『おかえりなさい』と言って下さい。 ・帰ったら直ぐに抱きしめさせて下さい。 ・冷たい手で左手に触れますが、許して下さい。 ・右手は僕の左腕に組めるように慣れておいて下さい。 ・お化粧や髪型は好きにして良いけど、 アクセサリーだけは何もしないで居て下さい。 最後に…寝坊助!! これから旦那さんと呼ぶかもしれない人より、先に起きてなさい!」 そう書かれていた…。 瞳から嬉しい雫が落ちた。 居なくて不安になった私の心を直ぐに幸せのベールで温めてくれた。 人生は美しい景色で溢れている。 これから同じ景色を見ながら色をつけてゆきたい。 あなたを待つ時間が愛おしい。
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