黒っぽい白と白っぽい黒
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「僕のお綺麗な魂とやらがぐちゃぐちゃになるまで、ヴァルクトの手で汚して、壊して」 ヴァルクトが僕を見る。 「天界に行けなくなる」 「だから天界なんか……」 「俺が欲しいのか?」 深淵の瞳が漆黒の度合いをさらに強めて冷たく光っている。 その先に何があるのか到底わからない。 少し怖い。 でもその瞳に触れたいと思った。 「おまえを、俺のものにしていいのか」 僕は黙って頷いた。
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