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「……あっ……あっ……ああッ……」
僕はヴァルクトの体の下であられもない姿を晒している。
ヴァルクトの動きに合わせて体が揺れるたびに、信じられないような声が自分の中からこぼれ落ちるのを、止めることができない。
「……ん……んぅッ……」
苦しいような、むず痒いような、熱くて熱くて身体が真っ二つに裂けてしまうような、様々な感覚に乱される。
ヴァルクトは片腕で僕を抱き、もう片方の手で僕の足を掴み、ゆっくり、そして時に激しく動いて僕の中を掻き乱す。
僕の目を見つめながら、僕の反応を見ながら。
「……ああッ……あぅッ……」
どこまでが自分でどこからがヴァルクトなのかわからないくらいぴったり重なって、交わる。
ヴァルクトは汗で頬に張り付いた僕の髪をその長い指ですくう。
「おまえの名前……瞳の色なんだな……」
僕は快感と苦しさの両方に攻め立てられて涙を浮かべながら頷いた。
「サファイアの色だ」
「……ん……んんっ……」
僕の瞳から溢れる涙にヴァルクトが唇を寄せる。
「本当におまえはどこもかしこも熱い……」
耳もとに囁かれ、耳朶を甘噛みされて僕は大きく身体をしならせた。
「……ンあッ……んんっ……」
仰け反る僕の首筋に噛みつくようなキスをして、さらに奥を突いてくる。
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