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そして再び目を開けた時、僕は白いローブと眩い光を纏っていた。
ヴァルクトを振り返ると、眩しそうな顔をしてこちらを見ていた。
優しい優しい顔をして。
そこで、僕は背中に違和感を感じて、ヴァルクトの方を見たまま手を伸ばす。
「ああ、おまえは本当に美しいね。その純粋さゆえに翼まで透けるように白く豊かで」
僕は自分の背中に生えている純白の大きな翼に手で触れて、身震いした。
「ここまで立派な翼を持てる者は滅多にいない。神もお喜びだろう」
天使は僕を見て満足そうに微笑み、手を差し伸べた。
「さぁ、行きましょう」
僕は自分の中に満ちるエネルギーと、純白の羽を嫌悪した。
「……なにが穢れなき魂だ……」
僕の身体は怒りに震えた。
「美しい魂?そんなもの……」
足の爪先から頭のてっぺんまで、僕の憎悪が、怒りが、嫌悪感が満ち満ちて、焼けそうなくらい身体が熱くなる。
「僕はそんなものいらない」
「何を……」
天使が驚いて僕を見た。
僕は身体中に湧き上がる怒りに集中する。
チリチリと体が熱を持ち、小さな炎が僕の周りに浮かび上がる。
「あなたの力はまだ不安定なのです!そんなことをしたら……だめです。おやめなさい!」
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