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「……ん……んんっ……」
初めての行為に戸惑いながらも自分から与えられるものすべてを受け入れようとするサフィアが愛おしく、ヴァルクトはこれまで誰と抱き合っても感じたことがない痺れるような快感に襲われる。
「サフィア」
自らを焦がしてしまいそうな熱情に駆られてヴァルクトはきつく目を閉じる。
「サフィア」
ぴったりと体を重ねたままヴァルクトはサフィアを強く抱き竦め、その熱を解き放つ。
「……ああッ!」
サフィアは白い喉を反らし、ひときわ高い声を上げて全身を震わせた。
「……あ……あッ……ああっ!」
「サフィア」
「……ヴァルクト……ああッ……ヴァルクト!」
強い快感に涙を溢し、サフィアはその細い身体を弓形にしならせ、激しく首を振る。
「おまえは俺のものだ」
サフィアの愛する悪魔は耳元に低く甘くそう囁くと、サフィアのすべてを奪いとり、その腕に捕らえた。
「何があっても2度と離さないから、覚悟しろ」
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