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「久しぶりだね」
目の前には幼い頃から好きな人が立っている。
そんな人に再会できる。
私の胸は弾んでいた。
「うん。久しぶり。」
「最近はどう?」
「順調、順調。そっちは?」
「私も大丈夫」
あなたはにこりと笑った。
ああ、ずっとその顔を私に向けてほしい。
他の誰でもなく、私、に。
「今日はさ、遊びまくろう」
「いいね」
「じゃ、映画見に行こ」
あなたは楽しそうにしている。
私も同じだよ。
好きな人と一日中遊べるなんて、夢のまた夢だと思っていた。
こんな日は、もう、二度とこないかもしれない。
だから、この目に焼きつけておこうと思った。
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