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家に帰ってくると、なぜだか涙が溢れてくる。
どうして。なんで。わかりきっていたことでしょう。
私があの人の隣に立てるわけがない。
最初から無理だと理解していた、のに……。
「好きだよ…。大好きだよぅっ……。」
写真立ての中で笑ってるあなたは、今では私を傷つけるばかりだった。
嗚咽に混じって出てくる愛の言葉が止まらない。
どうして、私は好きになってしまったんだろう。
好きにならなければ、こんなに胸が痛くて泣くこともなかったのに。
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