13人が本棚に入れています
本棚に追加
「あなた!仕事行ってくるわ!ご飯は冷蔵庫にあるから温めてね!」
わたしは怠け者でゴミ人間の旦那に変わって、会社で働いている。
家事も、仕事も、全て私が行っている。
旦那はまだ眠っている。
「はぁ…」
わたしはため息をついた。旦那は、昔はしっかりしていたのに、私と結婚してからすっかり怠けてしまった。この結婚、失敗したかもしれない。
「私、働きすぎたわ」
この生活にもうんざりしていた。
出勤ラッシュの電車に乗り、歩いて駅近の会社へ向かう。そして帰宅時間ピッタリに会社を出て、帰宅ラッシュの電車に乗り、バスで家まで帰り、夕飯をつくり、家事を済ませる。
シングルマザーではないが、シングルマザーの気持ちがよく分かる。子供はいないのにいるような気がする。
「もう、あなたも働いてくださいよ」
と言っても聞きやしない。それどころか、殴られる。
まだ子供は居ないし、今のうちに別れようか…迷っていた。
「夕飯できましたよー」
というと、旦那はとことこ歩いてきて、夕飯を口にしては、
「まずい」
と言う。
昔はこんなんじゃ無かったのに。あなたなんか大嫌いよ。
最初のコメントを投稿しよう!