出会いと火消し

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「原因を特定しました。」 開始してわずか数分、火消し担当から原因特定のレポートが届く。驚く間もなく、解決のための選択肢を提示される。 「DBでスロークエリが多発しているため、応答までの時間が長く、結果として必要なDBセッション数が上限を超えたことが根本的な問題です。」 「選択肢は2つ。取り急ぎ、お金で解決パターンとしてDBパフォーマンスを一時的にあげて対処する。もう一つの選択肢としては、恒久対応としてスロークエリの根本原因を片付ける。最初のオプションは解決までの所要時間5分程度。二つ目のオプションは30分程度。おすすめとしては後者ですが、どうされますか?」 どうやって特定したのか。何が根拠なのか。なんでそんなに早く調査できるのか。 質問したいことばかりが先行する。この人は、どれくらいの経験を積み重ねてきたのだろう。 そんな気持ちをぐっとこらえて、オーナーに確認を仰ぐ。 「だそうです。すみません。私では判断できないので、オーナーに判断をいただいてもよろしいでしょうか?」 自分の意見をはさむ余地もなく、淡々と下される結論。 悔しい気持ちはあるけど、今はそんな状況ではない。 「今後も利用いただきたい想いで作り上げてもらったサービスです。後者でお願いします。」 少しを間を置き、 「承知しました。お任せください。」 火消し担当は端的に答えるのであった。
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