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「サービスインしたばかりなので通常スロークエリは起きづらいはずですが、これはキャラクターの性格を定義付けするためのパラメータセットでしょうか。インデックスが張られていないテーブルに一億レコードほど投入されています。このあたりを中心に修正していきます。」
僕がオープン前に仕込んだデータだった。
ギリギリまでAI部分のロジックに拘り、最後のテストを疎かにした結果だった。
「これは生成AIを活用して出力したコードですか?」
「すみません。その通りです。」
反射的に謝ってしまった。今では生成AIでの開発は当たり前だが、それを嫌うエンジニアも一定数いる。火消し担当もそのタイプなのだろうか。
「いえ。謝る必要はありません。そうであれば、自動テストのコードを生成するのは簡単ですよね。この画面とこの画面のロードテストを行うためのテストコードの準備をお願いできますか?その間にコードを修正してしまいます。」
指定された画面操作を行うためのテストコード生成を早速進める。
簡単な指示を行うとたちまち生成されるコード。あとはこれをデプロイしてテストするだけ。
その準備にかかった時間はわずか10分。
何か手伝うことはないか火消し担当に声をかけようとすると、
「修正できました。本番環境から問題のテーブルの内容をステージングにコピーします。生成されたテストコードを頂けますか?コピーしている間にロードテスト実行用の環境も作ってしまいましょう。」
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