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信じられないスピードで修正を進める火消し担当。手伝う間もなく、テスト環境が整う。
「ロードテスト環境の準備が整いました。スパイクを再現したいので、瞬間的に1,000リクエスト/秒程度の負荷を掛けてみます。これで問題が起きなければ余裕をもって乗り切れるでしょう。」
大量のリクエストを再現するのはかなり手間がかかるはずなのに、ここまでにかかった時間は15分。
ロードテスト中のメトリクスが表示されるが、今までの結果が嘘のようにリクエストが高速に処理されていく。
5分程度の負荷を掛けたところで、
「時間に限りがあるのでいったんここまでとします。かなりの負荷量でも問題の兆候は見えなかったので、このまま本番に反映してしまって問題ないかと思います。進めてよろしいでしょうか、オーナー?」
「迅速な対応ありがとう!本番反映お願いします。私はメンテナンス完了のお知らせを出しておきます。オープンは5分後でいきましょう。」
僕が特定できなかった原因の特定から、解決までを本当に30分以内で実現してしまった。格が違いすぎる。。
ただただ、火消し担当の作業を見守ることしかできなかった。
本番へのデプロイは完了。あとは再オープンするだけとなった。
残り1分。
火消し担当から声が掛けられる。
「契約内容に沿って、オープン後の10分は一旦通信を切って本番の稼働状況を確認します。10分後にまた結果について相互チェックし、問題なければ契約完了となります。」
そして、サービスはアナウンス通りの時刻に再開された。
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