夫婦

危険な王様ゲーム - 夫婦の挑戦

　物語は、大都市で暮らす夫婦、桜庭志郎、鈴子が主人公です。彼らは探偵助手として働きながら、謎や事件の解決に取り組んでいます。ある日、彼らは奇妙な王様ゲームに招かれます。

　ゲームには、夫婦の他にもさまざまな人々が参加しています。事件のリンクがあると思われる不審な死を遂げた人々の家族や関係者、そして署長や占い師なども参加者です。

　ゲームの最初の課題は、不審死の連続に関連する真相を見つけることです。死亡したのは最初の王様である不動産屋です。不動産屋は志郎と鈴子に殴り合いをさせるなどの悪行をしていました。
　主人公たちは、被害者の背後にある謎や動機を解明するために証拠を集め、事件の解決に導こうとします。
「瀬尾さんは染谷さんに仕事を辞めるように命令していたよな？」
　警察署長の高岡長次郎が志郎に言いました。染谷さんは不破万作に似た高齢者です。
　ある日の夜、居酒屋でバッタリ会ったのでした。
「染谷さんはシェフをしていたんでしたよね？」と、レモンサワーを飲みながら志郎は言いました。
「瀬尾さんってかなり怖かったですよね？ボーガンで脅したりとか……」
「それで染谷さんはビビって小便チビッたんだよな」
　ガツの塩風味を食べ、高岡は言いました。
　2人の推理通り、犯人は染谷でした。
　染谷はヒ素を密かに盛って瀬尾を殺したのでした。

　次なる課題では、署長から与えられた特別な使命が与えられます。ゲームの参加者たちは、シルバーと呼ばれる危険な犯罪組織との戦いに挑まなければなりません。
　シルバーの中には赤霧海子もいた。何故か、勇の姿はなかった。海子の武器は青龍偃月刀だ。『三国志』の関羽雲長の武器だ。くじ引きで王様を引いた、海子は志郎に崖の上から飛び降りるように命じた。が、志郎は飛び降りなかった。
　夫婦は占い師の助言を受けながら、シルバーの陰謀を暴き、街の安全を守るために行動します。

　クライマックスで、ゲームの最後の課題として「バードストライク」と呼ばれる危機が発生します。夫婦は、飛行機事故の原因を追求しながら、残された証拠を探し、真相に迫ります。彼らは知識と経験を駆使しながら、衝撃的な結末へと向かっていきます。