忠犬ポチ公

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少しやせていた。 駅で買った菓子パンを差し出してやると、すぐに咥えた。 が、咥えたままで食べようとしない。 小刻みに足踏みしては少し離れて振向く。 またボクの所に戻ってきて、シッポを振る。足踏みする。 また離れて、振向いて鼻をならす。 菓子パンを咥えたままだから袖を引っ張ったり出来ないけれど、ボクに来て欲しいと訴えているのだろう。 立ち上がってポチ公の方に行くと、また先に進んで振向く。 ポチ公に先導されて行った先には掃除道具などをしまってある簡単な小屋があった。 その前でシッポを振っている。
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