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俺の部屋に五百雀がいる。どれほど待ち望んだ景色だろう。妄想の中の風景と同じだ…。なぜ五百雀は制服を着てきたのだろう。もし許されるのなら私服も見てみたい。しかし、俺は制服を綺麗に着こなした奴を無理やり犯すのが好きだったりする。五百雀がそれを分かって着てきたのだとは思わないが、やられてもいいと思っているなら望み通りにしてあげよう。部屋に連れてきてから特に何かをさせるのでもなく俺がただ妄想していると五百雀が急に口を開いた。
「何も、しないの」
俺は驚き、そしてその瞬間、欲が自分の中で熱を持ってくるのを感じた。
「誘ってんのか」
「はぁ!? 何言ってんだ! 誘ってねえ!」
そう言いながらもかあっと赤面するお前が可愛くてしょうがない。
「何をして欲しいんだ? 望み通りにしてやる」
「…何ふざけたこと言ってんだお前! やるかああ!?」
抵抗する力は俺よりずっと弱い。五百雀が手を出しても俺に簡単に止められる。ヤンキーのくせに。そんなところも可愛い。今から俺に犯されるのに無防備にベッドの上にいるなんて、いかにも襲ってくださいと言っているようなもんだ。可哀想だな、雲母。可哀想で可愛い。
「雲母…お前、やっぱ逃げねえんだな」
「……うるせえ、逃げなくてもいいだろ別に! ってか名前呼び…やめろ、よ…」
今から犯そうとしている奴の前でそんな簡単に赤面するんじゃねえ、抑え効かなくなるぞ。まあもう既に効かないけど。
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