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私は人の色が見える。
虹よりも沢山の色。空よりも美しい色。
例えばすごく優しくてふわふわしてる人は柔らかい、桃色。
元気いっぱいで明るくてキラキラしてる人は暖かそうな橙色。
爽やかで澄んでいて静かな人は深みのある緑色。
包応力が会っていつも心のなかに優しいそよ風が吹いている人は穏やかな青色。
そうなふうに。
でも、人によって色が濁ったり、最悪の場合は真っ黒になったりするの。
色の濁りは心の疲れ。
そして、色が失われた時、真っ黒になった時。
人は死ぬ。
それを防ぐのが私―――いや、私達の役目。
今日も私は会議へ向かう。
「色別会議」へと。
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