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おまわり悪魔犬はショックを受けた顔をして、あからさまに不服そうな表情に変わった。
「イヤわん! きさ……貴様さまは、絶対こきつかうタイプだワン!」
「じゃあ、今すぐ消えるわん?」
「うぅ〜……」
私の笑顔の圧にそれ以上の抗議をためらったのか、コーギーはうつむき、しょんぼりした表情で答えた。
「……オイラは、今から貴様さまのしもべだわん」
「よろしい」
すぐに逃げ出すかもしれないけど、その時は捕まえればいいだろう。
今回みたいにズルをして寿命を集める方法を他にも知っているかもしれないし、もしも仲間がいればそっちを捕まえることもできる。
飼い犬に手を噛まれないようにだけ注意すれば大丈夫なはずだ。
「で、あなたの名前は?」
「別にないわん」
「それじゃあ呼ぶのに不便だから、私が名前を付けてあげる」
犬……おまわり……ポリス……かわいいのが良いな。そうだ。
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