短編小説。(恋愛)

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学校と塾が同じで、時々、話し掛けてくれる。 初めて会った日は、私がいじめられていて助けてくれた時だ。 クラスメイトの子に、 「泣き虫。」 「何か話せよ。」 「臭いんだよ、お前。雑巾の臭いがする。」 と足を蹴られたり、体を叩かれたり…。 廊下で泣いていた私に、山崎君は話し掛けてくれた。 「何してるの?」 「はぁ? お前に関係ねぇだろ?」 「いや、泣いてるじゃん。この子。」 「うるせえな、もういいよ。行こうぜ。」 「大丈夫?」山崎君は、心配そうな顔で私に話し掛けてくれた。 私は涙を拭いて、 「ありがとう。」 と言葉を返した。
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