0人が本棚に入れています
本棚に追加
学校と塾が同じで、時々、話し掛けてくれる。
初めて会った日は、私がいじめられていて助けてくれた時だ。
クラスメイトの子に、
「泣き虫。」
「何か話せよ。」
「臭いんだよ、お前。雑巾の臭いがする。」
と足を蹴られたり、体を叩かれたり…。
廊下で泣いていた私に、山崎君は話し掛けてくれた。
「何してるの?」
「はぁ? お前に関係ねぇだろ?」
「いや、泣いてるじゃん。この子。」
「うるせえな、もういいよ。行こうぜ。」
「大丈夫?」山崎君は、心配そうな顔で私に話し掛けてくれた。
私は涙を拭いて、
「ありがとう。」
と言葉を返した。
最初のコメントを投稿しよう!