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ポリアモリー
日本でポリアモリーの権利が認められた。一妻多夫制の事で、諸外国では認められている制度であり、何人と結婚するかは『思想の自由』と『表現の自由』の観点から認められたのだ。ただ、夫の名字はわたしと全く違うので、夫婦別姓制度により、これまでと同じ名字で生活させてもらえる事になった。
メリットはわたしを合わせて家庭の所得が四倍に跳ね上がる事だが、四人ぶんの生命保険、四人ぶんの食費、生活費など出費もばかにならない。それさえ耐えられれなら、毎日がイケメンパラダイスだ。ホストに通い詰めてホス狂になるよりいい事ずくめなのだ。
「洋子、今日もお疲れ様。さ、疲れたろ。こっち来て休みなよ」
「浩史、ありがとう!」
「洋子、コーヒー淹れたよ。今日のお仕事どうだった?」
「大変だったよ。拓哉コーヒーありがとう」
「洋子。今日は俺が夕食作るけど何がいい?」
「パスタがいいな恭平」
「洋子、また俺たち、色々言われてれるけど、気にするな。俺がついてる」
「またかぁ」
ポリアモリーは、一人一人が真剣な愛情なのだけど、認められたとはいえ、受け入れきれない人はいるようだ。わたしたち夫婦のSNS投稿にクレームを投げて来る人も少なくない『合法的逆ハーレムで乙女ゲーの姫気取りかよ草』『ホス狂と変わらないよ』『男だったら誰でも良いのか』など。正直、ヘイトスピーチとかマリノリティ差別だと思うけど、みんな、ポリアモリーの実際を知らない。
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