続続・少女たちの激突の争奪戦祭典大会

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           *      * (な、なんとか乗り切った……)  料理対決も終わり、そろそろ“女子戦(ZYOSHISEN)”も終わりが近付いてきた。  再び会場を、カフェ・ドゥ・マジカルから体育館へと移し、マコは他の参加者と共に整列していた。 (まさか本当にぜんぶ食べることになるとは……)  圧迫されつつある胃が、少し苦しい。参加者全員の料理を味見するのは、さすがにしんどかった。腹八分目といった具合だ。 (それぞれを一口程度とはいえ、数十人分の料理を一気に食べるのって、あんなにも疲れるのね……)  さらには最後に、イリア特製のケーキも少し頂いてしまった。明日の体重計に乗るのが、そこはかとなく怖い。 (まあでも、いよいよ大詰めね。最後の種目は、なんだったかしら)  企画提案者であるマコだが、大会の内容すべてを把握しているわけではなく、プログラムのほとんどは、企画(プランニング)部といった第三者がつくっている。何も知らないからこそ、楽しみが増えるからいいのだが……。 『皆さん、お待たせしました。この大会も残すところ、残り一種目となりました』  本業の実況に返り咲いたメロディーは、始まる前と比べて、肌の血色が良いように感じる。恐らくさっき、実食席で散々食べ漁ったからか、なんだかいつもより眠そうにも見える。 『いやー、長いようで、あっという間だったッスねぇー』 『はい、最後の種目も、悔いの残らないようしっかり実況していきたいと思います』 『ところでメロディーさん、最終対決の種目は、一体何なんッスか?』  ナゥルがわざとらしくそう聞くと、 『はい、ただいまその台本がわたしの手元に届きましたので、発表したいと思います』  がさがさと紙のかさばる音をマイクが拾う。 『……はい。最終対決は、“最強対決”です』  メロディーの美声が、体育館内に響く。 『はい? なんですって? サイキョー?』  となりに座る解説のナゥルも、困惑していた。 『はい、最強対決です。大会の最後を飾るのは、大トリらしく、他者よりより優れた強さを持つ女子に得点が入ります』 『えーとつまり……大乱戦(バトルロワイアル)ということッスか?』 『はい、まさしくバトルロワイアルです。自分以外は、全員敵です』  唖然とする会場の選手たちに、機械のような淡々とした口調でルール説明をするメロディー。 『これから選手の皆さんには、ご自身の胸元の決められた位置に、バッジを付けてもらいます。そのバッジを相手に取られたらこの試合は敗退――つまり無得点というわけですね。このバッジをより多く集められた分だけ、自分の得点に加算されるという、シンプルなルールです』 『………………』  
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