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「マルキィ……。あなたも、優勝して『女子力女王』の称号が欲しいの?」
マコは自然体で立ちながらも、油断なくそう聞く。
「ふふふ……。ええ、そうですよ。そして優勝して、女子の中の女子になったら、フラン教官も私を褒めてくれるはず……」
「あ、やっぱりそっち方面の考えなのね」
「べ、別にいいではありませんか。マコさんやリリカさんだって常日頃から応援してくださっているし、そろそろ私も、自分の気持ちに正直にならないと」
照れながらも、ごにょごにょと言い淀むマルキィ。
「……なんていうか、マルキィ、成長したわね。私も嬉しいわ」
「なんで貴女が嬉しいのですか」
「ふふ、なんとなく。でも私だって、おいそれとその座を渡さないわ。やっぱり、欲しいものは実力で掴まないと」
マコはそう言って、意思表示も含めて、剣を構える。
「さあマルキィ。正々堂々の一騎討ちよ。栄光は、力ずく以外では自分のものにはならないってこと、教えてあげる!」
「ええ、受けて立ちます! もうお互い、あとには引けませんね。いいでしょう、私も、私の未来のために……!」
マコは剣士として、より強さを求めるため。マルキィは、自身の信じる明るい未来のため。
夢と希望と意地を賭けた、乙女たちの魂のぶつかり合い――。
最終対決が、ここに開幕した。
―――To Be Continued... →
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