三章

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コレットは「任せてください。暗殺は得意です」と言うメイメイを必死で止めていた。 その日から二週間ほど経っただろうか。 ヴァンは忙しいのか夕食を共にできなくなり、二週間もの間、屋敷を空けていた。 屋敷に来た時から初めてだったことに加えてリリアーヌとディオンとあんなことがあった後だ。 もしかしたらヴァンが面倒なことに巻き込まれていないのかと心配になっていたコレットはソワソワしていた。 ヴァンが帰ってきたと知らせを受けて、いつもより真っ暗な廊下をメイメイと共に進んでいく。 「メイメイ、いつも食事する場所とは違うようだけど本当にこの先にヴァンがいるの?」 「はい。ヴァン様はコレット様に見せたいものがあるそうです」 メイメイの言葉にコレットは首を傾げながらも後へと着いていく。 すると広い中庭にぼんやりと光が浮かんでいる。 いつもヴァンとお茶をしている色とりどりの花が咲いた明るい中庭とはまた違って見えた。 コレットに気づいたのかヴァンがこちらまで歩いてくる。 メイメイが深々と頭を下げて後ろに下がる。 そしてヴァンは愛おしそうにコレットの体を抱きしめた。
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