四章

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相変わらず自由に外出はできないが、この生活にも慣れてシェイメイ帝国の言葉も話せるようになっていく。 今はメイメイやウロに頼んで日常会話もシェイメイ帝国の言葉で話すようにお願いしていた。 パーティーが終わればコレットとヴァンは一度、シェイメイ皇帝に謁見するために国に向かうことになっている。 ヴァンは相変わらず忙しそうで朝食をコレットと一緒に食べると、昼間はどこかに出かけて夕食までに帰ってくる。 何をしているのかを問いかけても「コレットの心配するようなことはしていないですよ」という言葉しか返ってこない。 コレットの外出は禁じられているし手伝えることもない。 その日の夜、コレットはヴァンに妙な質問をされた。 「コレットはこの国が好きですか?」 不思議に思い、コレットが首を傾けるとヴァンは笑顔で同じように質問を繰り返す。 妙な緊張感を感じてコレットは口篭る。 「コレット、答えて」 「…………わたくしは」 家族を捨て去ったコレットにとって、この国に大切なものはアレクシアとエルザの友人、二人くらいだろうか。 しかしミリアクト伯爵領の人たちはコレットに親切だった。 リリアーヌの面倒を見てばかりいる両親の代わりに色々な仕事を肩代わりしていたコレットは、父の代わりに領地を視察して領民の話に耳を傾けていた。
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