四章

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それが一転、よく笑うようになり、コレットと一緒に食事をキチンと食べたりと楽しそうにしている姿を見ていると、夢でも見ているのではないかと思うほどに信じられないと語ってくれたことがある。 ヴァンがコレットと一緒にいることで感情を取り戻していくようだと。 コレットはメイメイやウロのそんな話を大袈裟だと流していたし、ヴァンがコレットを必要とする言葉も同じように思っていた。 自分にそんな価値があるはずがない、と。 だけど、こうしてみるとヴァンは本当にコレットを必要としてくれているのだとわかる。 「わたくしはヴァンを信じているわ。わたくしとずっと一緒にいてくれるのでしょう?」 「はい、もちろんですよ……コレット、ありがとう」 ヴァンに寄り添いながら、国王に挨拶をするために順番を待っていた時だった。 「……嘘だろうっ!?コレット、なのか」 「なっ、なんでこんなところにいるのよ!?」 「どうしてここにっ」 聞き覚えのある声に名前を呼ばれてコレットは振り返る。 そこには驚き目を見張るミリアクト伯爵と夫人、そして眉を吊り上げてこちらを睨みつけるリリアーヌの姿があった。 その隣には何故か顔面蒼白で今にも倒れてしまいそうなディオンがいる。
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