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もちろんコレットを悪く言うことも忘れない。
「これからはマナーや勉強を頑張って勉強するわ!コレットお姉様よりも立派になるからっ」
「……リリアーヌ」
「もしわたしがディオン様と婚約してミリアクト伯爵家を継げたら、こんなことにもならずにお父様とお母様に恩返しができたのに」
「まぁ……!そんなことを考えてくれていたの?」
「なんて素晴らしい娘なんだ」
今は領地の仕事もしていないらしく、両親は怒ってコレットに罰を与えると言った。
コレットは部屋から出てこなくなり、侍女は食事を届けていたが、ほとんど手をつけていないそうだ。
(わたしを怒らせるからこんなことになるのよ!)
リリアーヌはコレットの立場を奪い、婚約者を自分のものにすることに成功した。
それからフェリベール公爵とディオンにも手紙を送り、そのことを伝える。
ディオンもフェリベール公爵もコレットよりも美しいリリアーヌが婚約者になることを喜んでくれるに違いない。
そして『どちらでも構わない』という返事がリリアーヌの元へ。
リリアーヌはコレットのこれからのことを考えていた。
コレットから立場と婚約者を奪ったのはいいが、これからリリアーヌの知らないどこかに嫁いだりなんかしたら幸せになってしまうではないか。
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