🐻森のクマさん🐻

3/6
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
あの巨体だし…足跡を、追いかけよう。 アタシは、様々あるクマの足跡の中で 新しく…かつ、大きいものを探す。 あ、これだ…この先を進んだのね。 足跡を追いかけてると、さっきの変なクマが 洞窟に入っていくのが見えた! アタシ 山狩 美世音(やまがりみよね) 「ごくり…」 極力、足音を立てないよう 薄暗い洞窟を進んでいくと 奥の方に、大きな影を見つけた! 灰色熊 「ンゲゲッ!?」 やっぱり、あの変なおしゃべりクマ! こちらに振り向いて、ひどく驚いた顔をしてる。 アタシ 山狩 美世音(やまがりみよね) 「ね、ねえ…アンタ…」 灰色の変な熊は 2足で立ち上がりながら こちらに振り向く! 灰色熊 「な、なんだよ…」 アタシは、そのクマにそっと近づく… アタシ 山狩 美世音(やまがりみよね) 「アンタ…本当にクマなの? なんで、そんなに人語が流暢(りゅうちょう)なの?」 変なクマが、ニヤリと笑ったように見えた。 灰色熊 「お嬢ちゃん、もしかして俺に興味ある?」 2足で立っていた、灰色の熊は4足になって こちらに、のそのそ近づいてきて 思わず身構えてしまった。 アタシ 山狩 美世音(やまがりみよね) 「どういう仕組みか分からないけど… アンタの口、ちゃんと動いてるし 着ぐるみでは無いんでしょう?」 目の前まで来た灰色の熊は また、2足で立ち上がって、見下ろしてくる。 灰色熊 ウルス=ベア 「その通り、俺は正真正銘のクマだ。 ちゃんと…ウルス=ベアって名前も、あるんだぜ?」 自分の胸に、鋭い爪がついた手をそえながら ついに、自己紹介までしてきた…〈汗
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!