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アタシ
山狩 美世音
「え、えと…アタシの名前は
山狩 美世音で…りょ、猟師をやってて…
じゃなくて!
アンタ、OSO-48とは違うわよね?」
OSO-48は人喰い熊で有名な、狂暴で巨大な熊…
猟師達は、こぞってその行方を探してるけど
未だに見つかっていない。
灰色熊
ウルス=ベア
「なんだよ、その狂暴そうな熊の名前…
俺は違うよ!そんな奴と一緒にすんなって。」
ウルスは、4足になって
こちらに背を向け、再び洞窟の奥に向かう。
アタシ
山狩 美世音
「ちょっと、どこ行く気?」
ウルスは振り向く。
灰色熊
ウルス=ベア
「洞窟の奥!
俺の食料庫があるんだ。」
また、正面を向いて
さっさと奥に向かってしまい
アタシも、その後を追いかけ
数分…洞窟の最奥部についた!
天井から日の光が入ってきていて
そこには、わき水まである!
アタシ
山狩 美世音
「わあ、すっご!」
ウルスは、わき水に口をつけて
ごくごく飲んでいて
アタシは、肩にかけていた
猟銃入りのカバーを
その出入り口に立て掛け、上着を脱ぐ。
灰色熊
ウルス=ベア
「んだよ、来ちゃったの?
まあ…食糧なら
くさるほどあるから良いんだけど…」
その隣に並んで
少しだけ、しなだれかかる…
アタシ
山狩 美世音
「むふふ…もっふもふ…♪」
ウルスは、おっさん座りしながら
こちらに顔を向けてきて
手を軽く肩に添えてきた!
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