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死闘!キースレンジャー
私達は惑星キースで暴れ回っていたが、ここにはこの惑星を守る連中、キースレンジャーがいた。他の惑星でいなかった訳ではないが、今回はかなりしつこい。私達が行く先々で待ち構え、私達の仕事の妨害をしてきた。
今回も街の一つでも潰そうかと思っていたが、彼らは私達の前に立ちはだかった。
「どうする?こいつらまた現れたよ」
「逃げても、追いかけてくるだろう。やるしかないな」
「女二人を私が受けるから、男三人を受けてよ」
「分かった。そっちが片付いたら応援してくれよ」
「りょーかい」
彼らはそれぞれ名乗り出した。全員覚えるのは面倒だ。取りあえず、私が対戦する相手だけにしよう。白がレイラ、ピンクがサーラ。
「エリーナ!もう逃げられないわよ!観念しなさい!」
レイラが私に口上を切る。
「逃げる気なんてないわよ。お前らを地獄に叩き落としてやる。かかってきな!」
私は声を張り上げる。
サーラが声を上げて右のパンチを打ってきた。
下がってかわす。次に左のパンチ。右手を上げてブロック。そして、左アッパーをサーラの腹に叩き込む。
喘ぎ声を上げて、身体をくの字に曲げたサーラの顔面に右ストレートで打ち抜く!
尻もちをつくサーラ。
「パンチの打ち方、分かった?」
私は笑みを浮かべながら、サーラに近づく。
いきなり胸に衝撃が走り、今度は私が声を上げて、上体を反らして倒れ込む。
レイラは飛び上がり、蹴りを私の胸に叩き込んできた。
「やりやがったな!」
私は立ち上がり、レイラに左、右とフックを叩き込む。両腕を交互に上げブロックをし、左のミドルキックを打ってくるレイラ。私は左脚に右腕を巻きつけて受け止め、身体を捻り、レイラを放り投げる。
正面から倒れ込むレイラ。
今度はサーラが掛かってくる。サーラの右のパンチを左手で弾き、右のパンチを叩き込む。サーラは左腕でガードをするが、私の左のミドルキックがサーラの脇腹を捉えた。
声を上げ、身体をくの字に曲げ、下がり出すサーラ。
レイラが後ろから私を掴みにかかる。
私はレイラの頭に右腕を巻きつけ、絞め上げる。
「レイラ。お前の頭を捻り潰してやるよ」
私は力任せにレイラの頭を絞め上げる。レイラの頭からギシギシと軋む音が響きだす。私が笑みを浮かべた時、サーラに背中を蹴られ、私は正面から倒れ込んでしまった。
私が立ち上がると直ぐに、二人は同時に横蹴りを打ってくる。両腕で何とかガードをしたが、弾き飛ばされ、ふら付いて下がってしまう。
更に、二人同時に後ろ回し蹴りを打ち込んでくる。腹と胸に叩き込まれ、私は声を上げ、上体を反らし、倒れ込んだ。
私は立ち上がるが、レイラの左右のフックを顔面に叩き込まれ、顔を右、左と揺らし、下がってしまう。
更に、サーラに後ろから捉えられ、振り向いたところ、右のパンチを顔面に打ち込まれ、また倒れ込んでしまった。
「このままで終われるかよ」
私は何とか立ち上がるが、二人が同時に飛び上がり、私の胸に蹴りを叩き落としてきた。
私は喘ぎ声を上げ、両腕を中途半端に広げ、上体を反らし、倒れ込んでしまう。
「まだだ。こいつらを必ず叩き殺す」
サーラの右のパンチが私の顔面を打ち抜く。ふら付きながらも堪え、右のパンチでサーラを殴り倒す。
今度はレイラのパンチが私の顔面に叩き込まれる。ふら付き、倒れ込んでしまう。
レイラは私に跨り、右のパンチを打ち下ろすが、私は両手をクロスしてガードをし、左脚で回すように蹴り、レイラを払いのける。
何とか立ち上がるが、ふら付いてしまう。
サーラの飛び蹴りが私の胸に突き刺さる。
思わず声を上げて、仰け反って、ふら付いてしまう。
レイラのミドルキックが私の腹に喰い込み、私の身体がくの字に曲がり、背中にレイラとサーラの肘が叩き落とされ、私は正面から倒れ込んでしまった。
「エリーナ!お前を連行する!」
レイラは私の右肩に手を当て、私の右腕を伸ばして絞めつけながら、私を抑えつけた。
「ふざけるな!」
私は左腕を身体の下に回しこみ、身体を捻り、右脚の蹴りをレイラの腹に叩き込み、何とか脱出をした。
私はふら付きながら、何とかよたよたと前に進み、二人との距離をとる。
一方、バズソイヤーもふら付きながら、私の所に歩み寄ってきた。あの三人にかなりやれたようだ。
「かなりやられたな。大丈夫か」
「そっちこそ大丈夫なの」
キースレンジャーの五人が横に水平に並ぶ。
「五人でスキルを放つ気だな」
「こっちも二人で同時に放ちましょう。エネルギー派が衝突すれば、大爆発を起こすはず」
「やってみるか」
私とバズソイヤーが同時にスキルを放つ。
キースレンジャーも五人のエネルギーを集約させてエネルギーを放つ。
予想通り大爆発を起こした。
私達はそのどさくさに紛れて、上手くこの場を逃げ去った。
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