死闘!キースレンジャー

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 私達は何とかキースレンジャーの追跡を振り切り、岩場の陰に身を潜めた。 「今回は諦めるか。他の惑星に行こう」  弱気になるバズソイヤー。 「ここまでやられて、黙って尻尾を巻いて逃げるの」 「仕方ないだろう。分が悪い。今まで戦ってきた相手とは違う」 「確かに手強いわね。けど、五人が力を合わせるから強いのよ。個々の力はどうかしら。一人、一人を二人で潰していけばいいのよ」 「そんなこと出来るのか。奴らにそんな隙があるとは思えないがね」 「出来るわよ。どんな奴にだって、付け入る所はあるわ。ここまでやられて悔しくないの?」  私は弱気になっているバズソイヤーに強気で問いかける。 「倍にして返したいさ。けど、策が浮かばない」 「今回は私に任せて。奴らの事を調べ上げるから。それから策を考えましょう」 「いいだろう!今回は任せる。気をつけろよ。俺が見る限りでは、奴らに隙は見当たらない」 「分かったわよ。必ず奴らの隙を見つける。楽しみに待っていて」  私は笑みを浮かべ、ここを後にした。
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