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崩壊
私とバズソイヤーは連邦を破壊するため、行動を始めた。まずは、仲間集めからだ。バズソイヤーの話によると、ここに来る前に犯罪者だった者ならこの話に直ぐに乗ってくるはずだ。仲間がそれなりの人数になったら、正当に選出された連中を戦場で始末していくとのことだった。
それと、間違っても指揮官クラスには声をかけるなとのことだった。正当に選出された者しかなれないと言っていた。
日々、声をかけている内に仲間は増えていった。騙されたことに気づき、私と同じ気持ちになる者はかなりいた。宇宙の治安維持のために、何故、俺達、貧困層が身体を張るのだ!ふざけるな!しかも、騙しやがって!皆がそう話し、仲間を集めるのに苦労はしなかった。
仲間は増え、戦場では着実に、正当な選出者達を一人、一人と仕留めていった。全てが戦死となったので、事は順調に進んでいった。今は、正当な選出者は指揮官くらいだろう。
「まだ、正当な選出者は残ってはいるが、数ではこっちが圧倒している。そろそろだな」
バズソイヤーが私の肩に手を置き、話しかけてきた。
「そうね。連邦をぶっ潰して、宇宙のどこかへとんずら。考えただけでも楽しくてしょうがないわ」
「とんずらした後はどうするんだ」
「先の事は考えてはいないわ。適当に何処かで好き勝手に生きる。特にやりたい事がある訳じゃないし」
「そうか、なら、連邦をぶっ壊した後は俺と組まないか。二人で暴れまくろう。俺達は自由になるんだから」
「貴方と組むの?」
「好き勝手やりたいんだろう。一人より二人の方が楽しいだろ。それに、やばい時に二人の方が心強い」
一理はある。一人では追い込まれたら終わりだ。何かあった時に、仲間がいる方が便利だ。
「良いわよ。面白そうね。宇宙を荒らし回りましょう」
私はバズソイヤー硬く手を握り合い、今後の事について楽しく語り合った。
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